日本酒の合間に飲む「和らぎ水」
2020.10.31
日本酒を飲みながら、水をときどき飲んでください。
ウイスキーや焼酎など、度数の高いお酒を飲むときに「チェイサー」として水を飲むことがあります。
ウイスキーや焼酎ほどではありませんが、日本酒もアルコール度数の高いお酒です。
日本酒における「チェイサー」を「和らぎ水(やわらぎみず)」といいます。
日本酒はウイスキーや焼酎のように水などで割って飲むには適していません。
アルコールは揮発性があるため、お酒を飲んでいる時は身体が軽度の脱水状態になっています。
和らぎ水を飲むことで身体に水分を補給し、アルコールの吸収が緩やかになり、酔いの速度がゆっくりとなります。そのため、飲みすぎや深酔いするのを防ぐことができます。
「水で酔いを覚ましたくない」という方もいるかもしれません。
和らぎ水は、合間に水を飲むことで、口の中をリフレッシュし、舌の感覚を鈍らせないため、次の一杯やお料理の味を鮮明にします。
日本酒は、甘みや辛味、酸味など繊細な味わいがあります。和らぎ水で口の中を洗い流し、舌を明敏することで、奥深い味わいを楽しむことができます。
通常、和らぎ水として飲む水は水道水やミネラルウォーターが一般的です。
水道水より、アルコール摂取時に失われたミネラルを補給できるミネラルウォーターの方がおすすめです。
最近では日本酒造りに使われる「仕込み水」を提供してくれるところもあります。
「仕込み水」は各蔵元がその地域で選りすぐりの名水を使用しているため、仕込み水を和らぎ水にすれば、日本酒とのバランスも良く、さらに楽しむことができます。
和らぎ水は日本酒をじっくり、深く楽しむために重要です。ぜひ、和らぎ水を飲みながら、ゆったりくつろいで日本酒を味わってください。