日本酒の種類
2020.10.31
日本酒はいろいろな種類があり、どう選べばいいのかわからないという方に日本酒の種類を簡単に解説します。
たくさんの種類がある日本酒ですが、原材料や精米歩合など要件を満たす日本酒を「特定名称酒」といいます。
特定名称酒に含まれない日本酒は「普通酒」と呼ばれます。
特定名称酒は大きく「純米酒」「吟醸酒」「本醸造酒」に分かれます。
また、醸造アルコールの使用有無で大きく純米酒と本醸造酒に分類されます。
本醸造酒は純米酒の原料に加え、醸造アルコールが使用されています。
醸造アルコールは、糖蜜などを原料として発酵させた純度の高いアルコールです。
「純米酒」は米、米麴、水だけで作られた日本酒です。シンプルにお米だけで造られているため、香味や旨味をしっかり味わうことができます。
「吟醸酒」は精米歩合60%以下の白米と米麹及び水、またはこれらと少量の醸造アルコールを原料として吟醸造りという製法で作られた日本酒です。低温発酵による華やかな香りと雑味のないクリアな味わいです。
「本醸造酒」は精米歩合70%以下の白米と米麹及び水、またはこれらと少量の醸造アルコールを原料として造ったお酒で、スッキリとしたキレのある味わいです。
醸造アルコールの使用有無で分かれた純米酒と本醸造酒はさらに原料のお米を削った割合である「精米歩合」によって8種類の特定名称酒に分類することができます。
1.純米大吟醸酒
原材料:米・米麴
精米歩合:50%以下
特徴:吟醸造り、固有の香味、 色沢が良好
2.純米吟醸酒
原材料:米・米麹
精米歩合:60%以下
特徴:吟醸造り、固有の香味、 色沢が良好
3.特別純米酒
原材料:米・米麹
精米歩合:60%以下または特別な製造方法
特徴:香味、色沢が特に良好
4.純米酒
原材料:米・米麹
精米歩合:規定なし(通常は60%~70%が多い)
特徴:香味、色沢が良好
5.大吟醸酒
原材料:米・米麹・醸造アルコール
精米歩合:50%以下
特徴:吟醸造り、固有の香味、 色沢が特に良好
6.吟醸酒
原材料:米・米麹・醸造アルコール
精米歩合:60%以下
特徴:吟醸造り、固有の香味、 色沢が良好
7.特別本醸造酒
原材料:米・米麹・醸造アルコール
精米歩合:60%以下または特別は製造方法
特徴:香味、色沢が特に良好
8.本醸造酒
原材料:米・米麹・醸造アルコール
精米歩合:70%以下
特徴:香味、色沢が良好
参考:国税庁課税部酒造課「酒のしおり」
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2016/pdf/100.pdf
原料や精米歩合により日本酒の種類が決まります。米本来の風味を楽しめる「純米酒」、爽やかな口当たりの「本醸造酒」。お好みの日本酒を見つけられるヒントになるといいですね。